荒滝山は山口県宇部市にある、標高459mにある山である。山頂には大規模な中世の山城跡(解説参照)があり、江戸時代に造られた、のろし場の跡がある。麓には二段になって落ちる荒滝がある。
犬ヶ迫登山口付近から見た荒滝山 | 大きな地図で見る |
歩行距離 | 記録なし |
所要時間 | 記録なし |
累積標高差 | 記録なし |
コース | 犬ヶ迫登山口 → 荒滝山山頂 → 犬ヶ迫登山口 |
5月10日中東のクゥエートで船を下り、11日に帰宅。これから長い休みが始まるので、出来るだけ多くの山に登ろうと思う。まず脚慣らしのために最初に選んだのは、宇部市の荒滝山である。
駐車場とトイレのある犬ヶ迫登山口に車を置き出発する。舗装道をしばらく登っていくと民家の前に荒滝山登山口の標識がある。そこを右に折れ登山道に入る。鳥居をくぐりなだらかで歩きやすい道を登っていく。山頂まで1kmだ。山道にはシャガ、ノアザミなどたくさんの花が咲く。杉、竹、自然林の混ざった森を進む。やがて道はジグザグになり左手に大きな岩の壁が現れる。その下に吉部稲荷社の鳥居と祠がある。山道は急登になり、大きな岩の間を登って行く。山頂間近になり視界が開け、大きな岩テラスに鉄製のレールが取り付けられた展望所に達する。眼下には南側の展望が開け、犬ヶ迫登山口が見える。視界がいまひとつなので遠くは見えない。そこから偉人の銅像を過ぎ少し登ると荒滝山山頂(459m)に達する。山頂の真ん中には大きな岩がありその上にも銅像がある。山頂は本丸跡だった。先を行くと北側の視界もひらける。視界がよければ、秋吉台、花尾山、桂木山、東鳳翩山などが見えるようだ。しばらくして往路に下山開始。山頂の直ぐ下に、堀切り(解説参照)がある。その下に大きな岩が二つに割れたくぐり岩がある。順調に下り、無事駐車にたどり着く。帰りに山麓の荒滝を見る。舗装道を50m下ったところにある。二段になって落ちる滝、いまのは水量がすこし足りないようだ。萩への帰宅の途につく。
荒滝山城跡(山頂にある解説)
荒滝山城は、大内氏の重臣で長門国の守護代だった内藤隆春(1528−1600)の居城と伝えられている。県内でも最大級の規模をもつ、中世の山城跡である。平時は山麓の今小野の館で生活し、戦時にこの山城に立てこもったと考えられる。この城は、標高459mの荒滝山の山頂につくられた主郭を中心として、東側尾根の出丸、西側尾根の西郭の三つ大きな郭群によって構成する連郭式の山城である。尾根を切断する堀切り、斜面に堅堀を連続して掘った畝状空堀群(うねじょうからほりぐん)、城の出入口である虎口、石積みなどの山城の防御施設を、山一帯のいたるところで見ることができる。市教委がおこなった発掘調査では、土師器、互質土器、中国か朝鮮から輸入された陶磁器など、主に16世紀中頃から後半にかけての、飲食や調理に使われた土器が出土した。また出土した遺物から、山口の大内氏との関係が伺われる。
堀切り(傍にある解説)
堀切りは、尾根に対して直角に溝を掘りこむことで、尾根伝いに敵が攻めて来ることを防ぐ施設である。現在の地は堀切りの底で、北側は畝状空堀群に続いている。北側の畝状空堀群の堅堀を登ってきて、この堀の底を通り抜け、山の南側から場内に抜け、山の南側から場内に入るのが本来のルートだと考えられる。
犬ヶ迫登山口駐車場に車を置き出発する。 |
シャガ |
犬ヶ迫登山口方向振り返る。 |
吉部稲荷 |
そのとなりの岩に穴がある。 |
山頂の手前に展望所があるが霞がかかり見えない。 |
犬ヶ迫の集落 |
犬ヶ迫登山口 |
山頂近くに偉人の像がある。 |
荒滝山山頂(459m)に立つ。 |
山頂の奥にある展望図 |
・・・ |
荒滝山山頂を遠望する。 |
山麓にある荒滝を見る。 山麓より荒滝山を見る。 |
総合登山記録 山口県の山 中国百名山 九州百名山 四国百名山 日本百名山 関東の山 南アルプス 屋久島縦走
航海記録 旅の記録 海の風景・ギャラリー 沖縄 山で見た花
Copyright(c)2014 軽きゃんぱー里山放浪記. all right reserved.